物語性が強いリリックも多いですよね。物語はライアンの頭の中で生まれるのでしょうか。実体験に基づいていたりもするのですか。

ライアン以外の全員:(口をそろえて)ライアンのイマジネーション!

ライアン:(笑) 自伝的に作詞することはかなり稀だな。一から創造することが多いよ。

ジャスミン:ライアンは物語の語り手だよ。

ライアン:つまらない人生を送ってきたからさ(笑)

モリーさんとジャスミンさん、おふたりのように女性のボーカルが二人組でステージを駆け回りながら歌って観客を盛り上げたりするバンドはそう多くないですよね。あのスタイルがとてもかっこいいです。どのようにパフォーマンスに向き合っていますか。

ジャスミン:私たちはライアンを横から支える役目であると思う一方で、3人いるフロントマンのひとりとしての自覚もある。サポートもリードも同時にしている感覚かな。走り回って会場を煽るのもその一環だね。

ライアン:君たちふたりがいなかったらと想像すると悪夢だし、生き生きとした感覚が失われるよ。君たちがショーを救ってるんだ。

ジャスミン:ひとりでリードシンガーをやると思うとすごいプレッシャーだと思うから、このスタイルでラッキーだな。それぞれのプレッシャーも和らげていると思う。

ライアン&モリー:ありがとう!(互いにお礼を言い合うボーカルたち)

モリー:私はサポート側という認識だけどね。ここにいるすばらしいメンバーほど、私はミュージシャンじゃないから。会場のテンションを上げる役目を担っている感じ。

ジャスミン:いや、モリーはミュージシャンだよ。

ライアン:そしてリードしてくれているよ。モリーは僕のお気に入りメンバーだ。もう一回言うよ。モリーは僕のお気に入りメンバー。

Photo by Séa Yoda

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みなさん全員が観客にエネルギーを与えていると思いますよ!

マイクさん、あなたのディストーションのかかったヘヴィーなベースのサウンドが最高にクールですよね!そのサウンドがバンドの世界観を強く演出する要素のひとつだと思います。サウンドにはどのように向き合っていますか。

マイク:ピクシーズみたいに、バンドの要としてバンドの前に出るようなベーシストがいるよね。ディストーションやドライブをかけて、ピック弾きするような人たち。そんな、時に前に出て、時にバンドを支えるベーシストたちに影響を受けて、そんな重厚でイケてる音作りや演奏を目指してるんだ。

Photo by Séa Yoda

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