伝統工芸士による貝蒔絵

Rush Forwardは、インバウンドを中心とする“食×伝統文化”の体験型ツアー「Refind-Japan」の販売を開始。シリーズの第一弾として、和歌山県で「日本を代表する漆(うるし)で弁当箱作り&生マグロ飾り巻き寿司体験ツアー」を、2025年2月12日(水)~14日(金)の3日に実施すると発表した。

和歌山県ならではの伝統文化を再発見

日本遺産に認定された和歌の浦

石川県の輪島塗、福島県の会津塗とならび日本三大漆器の一つと称される「紀州漆器」の産地、和歌山県。万葉集に詠われた和歌の浦や、徳川御三家の威風漂う和歌山城など、さまざまな絶景スポットや歴史的建造物を有する地でもある。

そんな和歌山だが、大阪の隣に位置しながらいつも素通りされがちだという。まだ熊野古道や高野山には観光客が訪れるものの、それ以外の地域はあまり見られていないとか。

明治12年創業の谷岡漆芸四代目で和歌山県名匠・谷岡敏史氏

そしていま、紀州漆器が絶滅の危機にある。昔ながらの方法で本物の漆器をつくり続けているのは谷岡漆芸の一軒だけで、後継者はいないとのこと。

海外では漆が「japan」と呼ばれるほど大きな評価を得ているのにかかわらず、日本では廃れていく一方。これは漆や和歌山県に限らず、日本各地で起こっている現象だ。

そこで、今回の「Refind-Japan」シリーズの第一弾では、オリジナル紀州漆器の弁当箱づくり体験や、包丁研ぎ体験、和歌山の特産である生マグロの解体ショー、飾り巻き寿司体験といった、和歌山県で代々受け継がれてきた伝統技法や食文化を学べる体験を提供する。

オリジナル紀州漆器の弁当箱づくり体験

谷岡漆芸五代目で伝統工芸士・谷岡公美子氏

弁当箱づくり体験では、日本で唯一の漆塗り総合部門で伝統工芸士に認定された、谷岡公美子氏から直接、漆塗りの指導を受けることが可能。輸入したプラスチックではなく、今は希少となった国産木地を使って本物のオリジナル漆器弁当箱をつくる。