NISAの積立投資はほったらかしにできるのが魅力ですが、定期的に見直しをしないと損してしまうこともあります。特に年末までに、見直しておきたい点が3つあります。
非課税期間が終わる銘柄はないか確認する
2020年にNISAで買った銘柄がある人は、年をまたぐと非課税の恩恵を受けられなくなるおそれがあります。
旧NISAでは非課税期間が5年(一般NISAの場合)と決められており、この期間が過ぎると税金がかかる口座に移ります。2020年に買った銘柄は今年で期限を迎えるため、新NISAに移すこともできず、来年からは税金がかかってしまうのです。
非課税で利益を受け取るには今年中の売却が必要で、しかも受渡日が金融機関の年内最終営業日(今年は12月30日)に間に合うように注文しなければなりません。たとえば人気の投信・オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式、オール・カントリー)の場合、注文から受渡日までに5営業日かかるので、遅くとも12月20日までの注文が必要となります。
プラスになっている銘柄は特に、利益を非課税で受け取るチャンスを逃さないためにも、早めの売却を検討しましょう。
クレカ積立の設定を見直す
クレカ積立の設定がNISAを始めた時のままという人は、毎月の積立額を見直してみましょう。
新NISAが始まり投資上限が引き上げられたことで、クレカ積立の上限も5万円から10万円に引き上げられました。クレカ積立を最大限活用したい人は、早めに積立額を引き上げておきましょう。
クレカ積立については、投資額に応じてポイント還元があります。マネックス証券でdカードを使ってクレカ積立すると、設定額5万円までは1.1%、5万円超7万円の部分については0.6%、7万円超については0.2%です。これはNISA口座以外も同じです。
なおdカード GOLDの場合、NISA以外の口座なら還元率はdカードと同じですが、NISA口座なら、額を問わず1.1%還元されます。
【詳しくはこちら】
>> dカードで新NISA!
来年1月の積立に間に合わせるには、12月のカード締め日までの手続きが必要です。クレジットカードによっては毎月5日が締め日と期日が早いものもあります。使っているカードの締め日を確認し、間に合うように手続きしておきましょう。