御城番屋敷

(写真=ゆきたか)

御城番屋敷(ごじょうばんやしき)は、松坂城跡の南東にある武家屋敷です。城を警備するために設けられたもので、江戸時代には「松阪御城番」と呼ばれる役職の武士と、その家族が住んでいたそうです。

(写真=ゆきたか)

石畳の両側には、主屋があります。その前には前庭があり、よく手入れされた生垣や庭木が、美しい景観を作り出しています。

こちらには、現在でも武士の子孫の方が住み、維持管理を行っているそうです。東棟に10戸、西棟に9戸が残っていますが、そのうち1戸は松阪市が借り受け、一般に公開されています。

カフェ 月灯りの屋根 第2章

(写真=ゆきたか)

月灯りの屋根 第2章は、松坂城跡前にある古民家カフェです。道路から少し下りたところにある、隠れ家のようなお店で、ランチやコーヒがいただけます。

(写真=ゆきたか)
(写真=ゆきたか)

建物は古く、和風の雰囲気も漂っていますが、中に入るとおしゃれな空間が迎えてくれます。レトロなソファやテーブルが並び、窓からは柔らかな光が差しこみます。

(写真=ゆきたか)

日替わりランチ(1,000円~)は、メインの料理に小鉢数品と汁物、ご飯が付いています。メインは、肉料理、魚料理など数種類から選べます。

筆者は、メインをハンバーグにしてみました。価格の割にボリュームもあり、小鉢も5つ付いて、味も満足できるものでした。ドリンクや日替わりのデザートをセットにすることもできるので、散策の途中に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

豪商の邸宅も!風情ある魚町周辺を散策しよう

松坂城跡の北東の魚町周辺には、豪商の邸宅や、本居宣長の旧宅跡地といった観光スポットが点在しています。風情ある町並みを歩くだけでなく、建物の見学をすることもできますよ。

旧長谷川治郎兵衛家

(写真=ゆきたか)

長谷川家は、松坂屈指の豪商であった長谷川治郎兵衛の住居です。伊勢商人は、地元だけでなく江戸にも店舗を出している「江戸店持ち」と呼ばれる者が多いのが特徴ですが、長谷川家は、そのなかでもいち早く江戸に進出し、成功をおさめたそうです。江戸には5つの木綿問屋を出店していましたが、主人は松阪に住み続け、経営の指示を出していたといわれています。

(写真=ゆきたか)

旧長谷川家は、正面から見ると、つし二階建ての主屋や表蔵が見えているだけですが、内部には4つの蔵や離れなどが広大な敷地に建っています。回遊式庭園もある大きな屋敷は、長谷川家がとても繁栄していたことをうかがわせます。内部の主屋、回遊式庭園などが一般公開されているほか、季節ごとの企画展も行われています。