私は私が自分に甘いことを誰よりも知っています。そうじゃなければ超過酷な-35kgダイエットの後にリバウンドして努力を無に返すなんて愚の骨頂には至りません。
そんな過去があるだけに、現在は毎朝のウォーキングとラジオ体操参加を欠かさずに続けているのです。そう、続けられているのです。それはなぜなのか?ずばり「強制力」を発動させているからなのです。
私はわりと見栄で生きている側面があるせいか、誰かの“監視”の視線があると、ある程度は準ずる努力ができるのです。朝の運動についてはSNSで公言した上で、毎朝自撮りの写真をアップしています。ここまで大っぴらにしてるくせに辞めたらカッコ悪いぞという「強制力」を働かせています。
だがしかし。それでも体重増加傾向が収まらないのは、人十倍くらい食べることが好きだから。そう、ここにどうしても強制力を働かせることができないのです!
私は飲みの場も好きですし、失くしては生きる意味などないくらい人生に於いて重要なもの。期間を区切ってトライすることはできても、こんな人間が半永久的に「強制力」を運動にも食欲にも発動させようなんて、土台無理な話なのです。
◆読みやすい文章で拘置所内での生活ぶりが興味深い
木嶋佳苗死刑囚は受刑者です。現在、彼女は好きなものを好きな時に自由に食べることはできません。食事は拘置所が決めたバランスの摂れたメニューです。
そう、ここにまず「他人が食事を決定している」という「強制力」が一つ行使されているんですよ!
自由が制限されている立場だからこそのダイエットへのイニシアティブがそこに存在している……これに気付いた瞬間、少なくとも今の自分には彼女のような劇的かつ健康的な痩せ方はできないだろうな、と遠くを見つめてしまいました。
とはいえ、彼女の提唱している運動法や水の摂取については、魅力的だと思います。これを朝のルーティンの中に組み込むだけでも何か変わりそうな気配はあります。