喜代屋の味噌としょうゆの4つの特徴を紹介しよう。
1つめの特徴は、「土地の強みを生かした味噌・しょうゆづくり」。喜代屋の調味料は、島原という土地の良さを生かしている。島原は、山と海に囲まれ、大自然の美しさが目を引く場所。そんな島原で作る味噌・しょうゆだからこそ一線を画す仕上がりに。照らすと艶やかに光り、色合いが美しいことがその仕上がりの良さを物語る。長崎県雲仙山麓の伏流水を使用するなど島原の土壌・空気・水の質の良さにこだわり、生かすことにより、まろやかで風味豊かな調味料をつくっている。
2つ目の特徴は、「手間を惜しまない製法」。喜代屋の味噌は、「天地返し」という手間のかかる手法を取る。これは、作る過程で味噌の天と地を返すことで、発酵を促進させる手法だ。天地返しにより麹がさらに活性化した味噌は、より深いコクとうまみが引き出されるという。
3つ目の特徴は、「大正7年から続く伝統あるレシピ」。創業当時から作り続ける味噌やしょうゆのレシピは代々受け継がれ、現在も大事に守られている。特に珍しい納豆みそは、初代が考案し、長崎県中に広めたという納豆みその元祖だ。
4つ目の特徴は、「ユニークな商品」。喜代屋の調味料の主力商品は味噌・しょうゆだが、それ以外にも変わった商品が多くある。爽やかなビネガーの酸味が効いたバジル・唐辛子の辛みが印象的なスパイス調味料「バジスコ」、チョコレートと味噌が出会った「ごはんにかけるチョコレート」、島原にある店舗には「しょうゆのソフトクリーム」というソフトクリームまでそろう。伝統あるレシピを継承しながらも、新しいものも積極的に取り入れている。
そのほか、利用者の要望にできるだけ応えるため、味噌は巾着型のパッケージで提供している。以前、パッケージを変えて提供したこともあったが、その際、顧客から巾着型での提供を熱望されたため、もとの形状に戻したそうだ。