スーパーに着くと、サッチンが使いたかった小松菜が売り切れています。売り切れだったら仕方ないのですが、サッチンがなぜかモンスタークレーマー化。「どうしてないの!?」などと店員さんにカスタマーハラスメントをしています。どうしても何も売り切れなんですが、「売り切れ」という現象を知らないのでしょうか。

 その様子を見ていた結ちゃんは別の野菜の棚を物色し、小松菜の代用になるスイスチャードという野菜を発見。珍しい野菜ですが、結ちゃんは農家で働いていたので「このスーパー売っとう野菜なら、全部わかる」のだそうです。また結ちゃんの新たな一面が発覚しましたね。神戸に来てからというもの、性格もずいぶん変わったし栄養士を目指す動機も変わったし、まるで別人のようです。いったい誰なんだ、この人。

 急いで実習室に戻ると、もう別の班は料理を完成させて先生に試食してもらったりしています。どう考えても結ちゃん班と同じスーパーで材料を調達したとしか思えないのですが、数十分の時間差が発生しているようです。事実関係から推察するに、サッチンのカスハラが数十分にわたっていたか、「このスーパー売っとう野菜なら、全部わかる」はずの結ちゃんがスイスチャードを見つけ出すまでに数十分かかっていたかのどちらかです。いずれにしろ買い物がヘタすぎる。

 そんなこんなで調理実習は無事に成功。班替えが行われることもなく、結ちゃんはカスミンとモリモリを誘ってプリクラへ。「アゲ~!」とか言ってます。ホント、誰なんだこの人。

 ラストには姉のアユ(仲里依紗)がついに神戸に帰郷。「帰ってきたよ~!」と絶叫して、次週へ。私たちの知っているアユにとって神戸は「マキちゃんの墓参りに行きたくても行けない」というくらいナーバスな土地だったはずですが、誰なんだこいつ。

■要するに逆算ができてない

 ドラマ作りというのは語りたい物語、見せたいシーン、作りたい展開というのがあって、それに沿って矛盾を潰して辻褄を合わせていくという作業なわけですが、『おむすび』というドラマはこの「矛盾を潰して辻褄を合わせる」という部分がすごく雑なんです。