NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』も丸2カ月が終わりました。

 第8週の「さよなら糸島 ただいま神戸」では、ギャルとして栄養士の専門学校に乗り込んだ結ちゃん(橋本環奈)が一度はギャルを否定されて意気消沈しつつ、ハギャレンたちに励まされたことで本来の自分を取り戻し、持ち前のギャルマインドを発揮。長期間にわたる農家の手伝いで得た野菜知識も生かして、ピンチを乗り切る様子が描かれました。

 と、プロットだけなら普通に成立している展開でしたが、今日の第30回も細部がアレでしたね。アレだわ。振り返りましょう。

■いったい誰なんだという

 専門学校の調理実習で、同じ班になったサッチン(山本舞香)が先生に班替えを要求したことから、急遽、献立作成をすることになった結ちゃんたち。一匹狼のサッチンが「全部私が作る」と言って完璧っぽい献立を作ってくれば、病院の令嬢であるカスミン(平祐奈)も実家の病院で出しているメニューを丸パクリして提出。班として、どちらの献立を選ぶかをなぜか結ちゃんがジャッジメントすることになりました。

 2つの献立を家に持ち帰ってママ(麻生久美子)に相談する結ちゃん。どっちを選んでも角が立つので、サッチンの和食とカスミンの洋食を雑にミックスするというアイディアを提案。雑なのでサッチンもカスミンも受け入れるわけありませんが、ここは年長者のモリモリ(小手伸也)が「カスミンの洋食の出汁を和風にする」という和洋折衷な折衷案で丸く治めました。ちなみにこのママとの相談中にカラオケ中のルーリー(みりちゃむ)から電話がかかってきて、結ちゃんがみんなの声を聞いて「あの頃」を思い出すという描写があるのですが、その「あの頃」は実際のドラマでは「空白の2年間」としてカットしているので、視聴者的に何か感慨があるわけではありません。

 そうして実際に折衷献立を作ることになった結ちゃんたち。スーパーに買い出しに出かけます。材料の購入費は生徒が立て替えるのだそうですが、そんなことあるのかね。まあ、今日はYahoo!ニュースに「『おむすび』結が直面する栄養専門学校の厳しさ、出てきた授業は全部本当…スタッフはどんな取材をしたのか」という記事が出ていて、制作統括の人が「扱う題材すべてに関して綿密な取材を重ねてきた」とか語っていたので、そういうこともあるのでしょう。知らんけど。