ファーストステージの腹話術にしても、最終決戦のホッピングにしても、清川はある程度の技術を披露した上で「失敗しそう」という状態を作ることで笑いを起こしている。
「腹話術師が、混乱して自分がしゃべっているのか人形がしゃべっているのかわからなくなる」
「ホッピングをしながらけん玉をしようとして、舞台上をフラフラと転びそうになりながらさまよう」
そうした場面を意図的に作り出すためには、腹話術やホッピングを完全にコントロールできるまで習得する必要がある。清川のホッピングけん玉は何度か見たことがあるが、いつ見ても、本当に転びそうなのだ。まさに身体能力と練習量の賜物だろう。