このコロッケ、サクサクしてておいしい! とか、
チーズがとろーり、とろけててめちゃうま!
などと表現したことがある方は多いのではないでしょうか?
前述の”グルメリポート”は、なんとなく味を表現しているつもりで言っていると思いますが、
厳密には「味」ではなく「食感」を表しています!
今日はこの「食感」に関するオノマトペをテーマにお話しさせていただきます。
みかくん「今日は、食感のオノマトペがテーマらしいね」
ミカさん「そうよ、オノマトペは子供の教育や食育の観点からも注目されている内容よね」
みかくん「そうなんですね」
ミカさん「みかくんはオノマトペ、知ってるわよね?」
みかくん「当たり前じゃないですか!!僕のことなめてるんですか?」
ミカさん「急にキレないでね。じゃあ説明をお願いするわ」
みかくん「元サッカー日本代表の、小野伸二選手のお兄さんのことですよね?」
ミカさん「人の名前で小野マトペさんのことだと思ってたのね」
みかくん「もしかしたら弟だったかもしれません」
ミカさん「そういう問題じゃないわよ。伸二の後にマトペていうチャレンジングな名前つけないわよ」
みかくん「じゃあどの小野さんのことですか?」
ミカさん「小野さんから離れるのよ!小野マトペなんて人がいたら小野史上で一番変な名前になってしまうわよ」
小野妹子「呼んだ?」
ミカさん「!?」
みかくん「おのいもうとこさん?変な名前ですね」
ミカさん「!?・・・変なのはあなたの頭よ!小野妹子は、おののいもこ、と読むのよ」
みかくん「そういえば聞いたことあります!確かクレオパトラ、楊貴妃と並ぶ世界三大美女の一人ですよね」
ミカさん「それは小野小町よ!小野妹子は男なのよ!」
みかくん「いもこ、なのに男なんておかしいじゃないですか!」
ミカさん「授業で習った瞬間は誰しもそう思うけどだんだんと受け入れていくものなのよ」
みかくん「太(ふとし)くんが痩せてるみたいなもんですね」
ミカさん「話がそれすぎて修正不能になったからここまでにさせてもらうわ」
かなり序盤でオノマトペ関係なくなってたので本題に移りたいと思います。
オノマトペとは
オノマトペについて、
まずは辞書で調べてみましょう。
実用日本語表現辞典によると、、、オノマトペとは、
擬音語や擬態語、擬声語などを意味する。きらきら、ぴちゃぴちゃ、などのような表現を包括する概念。
とのこと。音や様子などを表す言葉ということですね!
このオノマトペ、実は食感の表現に非常に多く用いられています。
オノマトペを言うだけで、
料理や食材がイメージできてしまう!といっても過言ではありません!
例えば、、、
ほくほく ⇒ じゃがいも
シャキシャキ ⇒ レタス
くちゃくちゃ ⇒ ガム
サラサラ ⇒ お茶漬け
バリバリ ⇒ せんべい
などなど。
イメージする食材には個人差もあると思いますが、
食べ物とセットになっている言葉も多いと思います!
よく使われる”食感ワード”ベスト5
そもそも、食感に関する言葉はどのくらいあるのでしょうか?
早川文代さんによる日本語テクスチャー用語に関する研究
(日本食品科学工学会誌 第60巻 2013年7月)
によると、
日本語テクスチャー用語は445語と非常に数が多い、とのこと。
※中国語は144語、フィンランド語は71語、フランス語は224語。
※同じ手法による調査ではないため厳密には比較できないが、
日本語の用語が多いというのは言えるのではないかと考えられています。
私たち日本味覚協会は、
「味覚を良くするために、きちんと味を表現しましょう!」
ということを普及させていただいていますが、食感は日本語と非常に相性が良く、
とても細かい部分まで表す言葉がある、ということなのだと思います。
また、食感に関する言葉としては、株式会社ビー・エム・エフティ―さんが
「おいしいを感じる言葉―シズルワード2018」として調査している内容があり、
その中で、おいしいと感じる食感に関する言葉を示していますので、ベスト5をご紹介します!
第5位:ふわとろ
ふわとろ、といえばオムライスでしょうか。
ふわとろオムライスというだけで、半熟でとろとろとしている美味しそうな光景が目に浮かびます。
なお、「ふわとろ」を分割したような言葉で、
「ふわっと」というワードは10代女性に、
「とろっと」という表現が50代女性によく使われているとのことです。
第4位:もっちり
第4位はもっちり!
言葉にするのであれば、
ふっくらとして柔らかくて弾力があり、また粘り気もあるような感じでしょうか。
食べ物でいうと、おまんじゅうや、豆大福などがイメージされます。