それが陽太とは関係のない、陽太が疎ましく思っていたギャルたちとの出会いによって少し楽しくなった、というのがドラマの筋書きだったはずなんです。その筋書きだってちゃんと成立してたとは思わないけど、せめて自分たちが提示してきた物語を裏切るようなセリフだけは主人公に吐かせるなよ、と。

 ギャルの掟の第3条に「ダサいことは死んでもするな」ってあったと思うけど、陽太との「感動の別れ」のシーンをつまみ食いするために主人公の人物造形の大前提をひっくり返すって、かなりダサいと思うんですよ。知らんけど。

(文=どらまっ子AKIちゃん)