「外遊」の重要性についてアナウンス必要かも
この夏はフランス研修問題を受けて、週刊誌などで外遊に対する批判がいつもより多い気がしますが、本来はそんな呑気なものではないのです。これはもっと前から国会もきちんと情報開示しておくべきでしたね。
国会閉会中は、国会議員は「委員派遣」として議院の了解を得て国内外の視察に公式に派遣されます。今年度は、委員派遣の予算額は海外で衆議院が約2億7000万円、参議院は約1億3000万円です。もちろん原資は税金ですから、大切に使って意義のあるものにしなければなりません。
衆参の予算では基本的に往復の航空運賃と現地の移動の費用のみで、宿泊費と食事代は自腹です。委員派遣については日当が支給されますので、以前はそれでなんとかまかなえたようですが、今は円安なので厳しいですよね。
ちなみに国会議員が飛行機のビジネスクラスや新幹線のグリーン車を使うのも批判がありますが、これは無駄遣いとは思いません。業務で行くのですから、現地できちんと仕事をして報告書を書き、帰国後も時差ボケに負けずにがんばれるように移動中に休息を取ることは重要です。委員派遣での国内外の視察については報告書を必ず書くようになっているので、開示すればいいと思います。秘書の仕事が増えるだけの気もしますけど……。
岸田総理もアメリカで会談後に福島入りするなどタイトなスケジュールの上に、女性局のほか原発処理水の海洋放出からマイナ保険証まで批判にさらされていますからお疲れですよね。メディアはもっと外遊の大切さを報道すべきですし、国民にも理解してほしいですが、生活が苦しいとそれどころではないですよね。
この状況を打破するには、まずは景気を回復させることだと思います。そのためのハードルは高いですが、8月24日には令和6年度予算の各省庁の概算要求の内容が発表されました。内容についてしっかり議論していかなければなりません。神澤もがんばります。