【年末年始の挨拶~ビジネス編~】例文 (①賀詞)
一番最初に目にするであろうこの賀詞は、絶対に外せません。年末年始の挨拶が持つ本来の意味を伝えるためにも、賀詞は必ずいれましょう。
例文は、
「謹賀新年」
「恭賀新年」
「謹んで初春のお喜び申しあげます」
「謹んで年頭のご挨拶申しあげます」
などなど。どれもとても丁寧な言い回しなので、ビジネスシーンでの利用に適した言葉になっています。メールの場合は、四字熟語だと少しぶっきらぼうな印象になるので、文章で書くのがおすすめです。
日本では「クッション言葉」と呼ばれ、ある言葉の前にワンクッション置いて柔らかいくだりになるよう心掛ける習慣があります。
上の文におけるクッション言葉は「謹んで」です。他にも、「恭しく(うやうやしく)」などがあるので、この言葉を入れましょう。
【年末年始の挨拶~ビジネス編~】「謹賀新年」と「恭賀新年」
「謹賀=謹んで」「恭賀=うやうやしく」つまり、この2語には大して差はないものの、クッション言葉を含んだ四字挨拶になるというのがポイントです。
どちらを選んでも、問題ないですよ♪ちなみに、賀春や迎春、賀正などは事実を述べているだけの文章です。「春を迎えましたね」「新しい年になりましたね」と、告げる2語なので、お客様や上司にこの2語で送るのはとても失礼になります。
【年末年始の挨拶~ビジネス編~】例文 (②旧年のお礼)
賀詞と同様外せない決まり文句の一つが「旧年のお礼」です。1年間仕事でお世話になったお客様や上司にお礼を述べる機会はそうそうないので、挨拶にきちんと記すことが大切です。
例文としては、「旧年中の御厚情に深く御礼申し上げます」「旧年中は格別なご高配を賜り 厚く御礼申し上げます」などが旧年のお礼として相応しいものになります。
【年末年始の挨拶~ビジネス編~】旧年のお礼に用いられる熟語
お客様に対する、「親切にしてくださり」や「ご贔屓にしてくださり」などを丁寧に言い回した言葉はを紹介したいと思います。代表的なのは、「ご厚情(心からの思いやりの気持ち)」や「ご高配(心配り)」「ご愛顧(ひいきにする)」などです。
どの言葉を選ぶかは、人それぞれですがそこまで深く考える必要はないようです。またこういった言葉の前に置くことで熟語の意味をさらに強くする「一方ならぬ」や「格別の」といった文章も入れましょう。
【年末年始の挨拶~ビジネス編~】例文 ③④
この③④では、お客様に「旧年と同様に新年も仲良くしてくださいね」「あなた(の会社)の健康(活躍)をお祈りしていますよ」という意味の文章を組み合わせて置きます。
例文としては、
「どうぞご自愛の上 今後とも相変わらぬご指導のほど 宜しくお願いいたします」
「御社のますますのご発展を祈念しますとともに 本年もなお一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます」
「御社のご繁栄をお祈り申し上げるとともに 本年も引き続きご芳情を賜りますよう よろしくお願い申し上げます」
「本年も倍旧のご支援のほど お願い申し上げます」
などがよく使われます。