「エネルギーをありがとう、一緒に歌って踊ってくれてありがとう」「絶対忘れないよ」と感謝すると、デュアは2015年から彼女を支え続けるベーシストをはじめとするバンドメンバーたちを紹介。特別な思い入れのある1曲として、初期から歌っている「Be The One」を披露した。原曲よりも序盤を抑えて徐々に盛り上がっていくようなアレンジで、歌声が活かされるように感じた。
バイオリンの印象的なメロディが響くと、「Love Again」がミステリアスに会場を演出。一度音楽が止まると、デュアは会場を煽ってブロックごと、そして全体から声を出させ、ラストサビに向けてボルテージを上げた。
続く「Pretty Please」は途中からリミックス版に変化しスピードアップ。他のヒット曲の要素も散りばめたオリジナルトラックも絡めながら、ダンサーたちのソロパフォーマンスをフィーチャーした。
「幻覚」を意味する「Hallucinate」では、楽曲のイメージにもぴったりのチラチラ降る。
改めて会場にブロックごとに声を出させると怪しげなサウンドで会場を揺らす「New Rules」から「Electricity」へ。観客を一度座らせ、「3,2,1!」のカウントダウンで全員をジャンプさせる場面もあった。
優しく丁寧に歌い上げるような楽曲も
会場中のスマホライトが美しかったのは、「Cold Heart」。曲が終わっても、優しく揺れるライトとしっとりとしたコーラスの余韻が会場に浸透していた。
しっとりした空気のままピアノによるイントロから始まった「Anything For Love」。この曲では、そのまま他の楽器を入れずにピアノとデュアの声だけで歌い上げるアレンジに。一語一語を丁寧に紡ぐように歌いきったデュアは日本語で「ありがとうございます」と感謝し、ファンを歓喜させた。
ドラムスが最後の曲に向けてビートを刻み出し、デュアが今日はどうだった?と呼びかけると会場は歓声と拍手で応える。本編ラストの楽曲は「Happy for You」。カメラにウィンクして会場中の歓声を浴びるサービスも挟みつつ、画面には大空と虹が映り、デュアは風に吹かれるという壮大な演出で、本編の締めくくりにもふさわしいパフォーマンスとなった。