無事に彼氏となったカッパ(佐野勇斗)も大阪の社会人野球に進むと言っているし、結ちゃんも神戸の専門学校に通うことにしました。それから半年、結ちゃんの高校卒業を待って、一家には神戸への移住の日が近づいていました。商店街のド真ん中のテナントで条件もいい物件だったそうですから、半年も空いてるとは思えません。おそらくすぐに契約して、半年は空家賃を払っていたんでしょうね。契約金と合わせて数百万になりそうだけど、けっこう金あるんだな、米田家。

 それはそうと、あとはおじいちゃんを説得するだけ。でっかい鯛を釣り上げてゴキゲンなおじいちゃんを前に、やっぱりパパは言い出すことができません。

 そこに、部活を引退してロン毛化したカッパが登場。「神戸に引っ越す日、決まったか?」と、メールでも電話でも一問一答で済む内容の質問を、わざわざ家までやってきて聞いてきます。それにより移住計画が発覚し、おじいちゃんが断固として認めない様子がコメディタッチで描かれました。

 おじいちゃんが認めない理由は単に「さみしいから」ということでしたので、結ちゃんが休みのたびに遊びに来ることを約束して、無事解決。来週からは神戸編となるようです。

■ちょっと嫌なところと、すごく嫌なところ

 カッパの来訪から日を改めて、結ちゃんがおじいちゃんを説得する場面。結ちゃんは、パパが農家が嫌で神戸に行くわけではないことを強調します。

「お父さんやって、同じ気持ちやと思う。大好きやなかったら、こんなに大事に野菜育てんよ。それでも、行ったらいかんと?」

 いや、農家が大事に野菜を育ててるのは当たり前だろって思うんです。大好きかどうかじゃなく、お客さんの口に入る商品だからだし、それが仕事なんだから当然だろって。そういう当たり前に備わっているべき職業意識を特別視して“深い家族愛”を語る根拠にするあたり、ちょっとペラくて嫌だなと感じた次第です。

 あと、すごく嫌だったところ。