次々に起こるオカルトチックな事件をカッコよくて頭のいい藤原竜也がスイスイ解決していく普通におもしろいミステリーだと思っていたドラマ『全領域異常解決室』(フジテレビ系)。前回の第5話でホンモノの神様が登場したかと思いきや、藤原竜也が「僕も、神です」とか言い出して、さぁ大変。人間にまぎれて生活している「よい神様たち」と、「悪い神様」であるヒルコとの全面戦争中だということが明らかになりました。

 これにより、普通におもしろいミステリーから、ヘンテコすぎて超おもしろいファンタジーサスペンスへと領域展開したところで、第6話。今回は、これまで起こった事件の種明かしから始まります。振り返りましょう。

■違和感を解消していく

 どの事件でも現場に顔を出し、怪しげな挙動をしていた巫女ギャル(福本莉子)。警察は彼女こそがヒルコの正体であるとにらんでいましたが、実は興玉さん(藤原)こと「興玉神」たちの仲間の神様「豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)」であることが明らかに。事件現場に顔を出していたのは、ヒルコをおびき寄せるための罠を張るためだったのだそうです。

 第1話、「ヒルコが見える」と吹聴していたメン地下崩れのYouTuberは実際にヒルコらしき影を見ていましたが、その時点では「幻覚だろ」的な感じで放置されていました。これ実は、巫女ギャルが空間を歪めてヒルコの影を見せていたのだそうです。

 第2話では女子高で起こった集団失神が実は地中から噴き出したメタンガスによるものだったという解決で処理されていました。これも単に「メタンガスが~」とだけ説明されていたので、そんな濃度であんなに人が倒れることがあるのかなという小さな疑問を残していましたが、巫女ギャルが空気中のメタンガスを濃縮して失神させていたという。

 第3話ではタイムホールの謎がファフロツキーズ現象によるものであるとして解決されましたが、ここではファフロツキーズだったらそんなに都合よく関係者のところに降ってくるかねというツッコミどころが残されていました。これも巫女ギャルが、意図的にそこに落としたということが明らかになった。