「他局でもドラマ、バラエティ番組などでジャニーズ事務所所属のタレントが多数出演していますが、ご存知の通り、テレ朝は『Mステ』に“ジャニーズ枠”を持っている。これは、80年代末からの光GENJIの“レギュラー出演”が大きく関係しています。1986年にスタートした『Mステ』は当初視聴率的に苦戦していたものの、10代をターゲットとするなど他の生放送歌番組と差別化を図る中で、1987年にデビューするとあっという間に爆発的人気を呼んだ光GENJIを毎週出演させるという施策を実施し、番組として勢いをつけました。光GENJIのレギュラー出演に助けられたことを番組サイドは恩義に感じており、その後もジャニーズを毎週1組出演させるという“ジャニーズ枠”が誕生した……という経緯は同番組の立ち上げスタッフである山本たかお氏自ら語っていることです。

 そしてその蜜月はより深く、広くなり、“デビュー前”のジャニーズJr.が当たり前のように『Mステ』に出たり、『Mステ』とのコラボでジャニーズJr.のライブDVDを販売したり、ドラマの“ジャニーズ枠”がつくられたりもしています。なにせ新社長になった東山紀之が“メインキャスター”を務めるニュース情報番組『サンデーLIVE!!』があるくらいですからね。さすがに東山は降板となりましたが……。そんなジャニーズとテレ朝のズブズブ感が露わになったと言っていいでしょう」(週刊誌記者)

 テレビ各局は今後の起用について従来と変わらず続けると宣言したが、一方でアサヒグループホールディングスやキリンホールディングスらがジャニーズ所属タレントの広告起用について「今後は起用しない」との方針を打ち出し始めている。テレビ局におけるジャニーズ忖度がなくなるのにはまだ時間がかかりそうだ。