NHKの編成事情については、関係者はこう明かす。

「多くの番組にジャニーズ事務所のタレントを出演させているが、一方で今回はグローバル規模で問題視されている“事件”です。実際、櫻井翔がラグビー日本代表のアンバサダーとなっていることをW杯開催国フランスの夕刊紙が批判する記事を出しているぐらいですからね。NHKでは芸能・教養セクションと報道局が局内での扱いをめぐりバチバチにやり合っていますが、イニシアティブは報道局が握ったので大展開が実現しました」

 そして夕方のニュースになると、日本テレビとTBSが、被害を訴えていた元ジャニーズJr.をスタジオに呼び、感想などを語らせた。

「同じ日の午後4時あたりからは日本テレビの『news every.』に1998年~2000年頃に在籍していた橋田康氏が、TBSの『Nスタ』にはやはり1998年~2000年頃に在籍していた元ジャニーズJr.で、『ジャニーズ性加害問題当事者の会』のメンバーでもある大島幸広さんが生出演。番組は会見をどう読み解くか、多角的な視点を打ち出す演出をしていました。日テレは橋田氏を翌朝の『DayDay.』にも迎えていましたし、TBSも会見翌日の『ゴゴスマ』に現役ジャニーズのA.B.C-Z・河合郁人を出して“涙のコメント”をさせていましたね」(前出・在京テレビ局編成マン)