フジテレビの豊田皓社長(当時)は定例社長会見の中で、視聴率不振の理由についてオダギリが主人公のキャラクター設定が影響しているのではないかと発言。「典型的なロックミュージシャンとしたが、気持ち的に優れない。キャラクターの態度や口調が、視聴者の共感を得られなかったのでは」と述べ、オダギリが演じた役柄の影響を指摘した。

 オダギリは2000年~2001年放送の『仮面ライダークウガ』(テレビ朝日系)でテレビドラマ初主演を果たし、俳優としての知名度が急上昇。以降は、2006年のドラマ『時効警察』(前同)、2007年公開の映画『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』などで主演を務めてきたが、 『家族のうた』以降はドラマ主演が激減。今回、主演を避ける理由などを明かしたことについて、ネット上では「『家族のうた』のトラウマでは?」といった反応もあるようだ。

 一方で、オダギリがインタビューで明かしたように、ドラマの視聴率不振などがあった場合、メインキャストが“戦犯扱い”され、主演の苦しみに悩まされる例は少なくない。

 例えば、今夏の月9ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)は、世帯平均視聴率の全話平均で5.6%となり、月9史上最低の数字を記録。視聴者の間では脚本の不自然さなどへの指摘が続出し、ダブル主演を務めた森七菜と間宮祥太朗に同情する声まであった。