指輪の相手が「隼人」かもしれない。まことさんの周囲は記憶のないまことさんが同窓会に出席することについて心配が尽きませんが、まことさんは「今の自分を信じてみる」と言い、会に出席することにします。
しかしこの同窓会は、まことさんを貶めるためにYUKAが仕組んだものでした。前回、イケメン1号とともに地元に帰っていたまことさん。その様子が田舎特有のローカル情報ネットワークによって仲間内に拡散され、YUKAの嫉妬を買ったのでした。
YUKAの悪意に触れ、まことさんは戸惑ってしまいます。
久しぶりの再会(まことさんにとっては初対面)の際、コーヒーをこぼしてしまったまことさんの服を真っ先に拭いてくれたのも、またYUKAでした。YUKAは自分のカバンがコーヒーまみれになっていることも気にせず、まことの服のシミを心配してくれた人でした。
「もういいや、自分のこと探さない」
「大事な友だちが言う私が、私だって信じてみる」
本当の自分を探す旅を続けてきたまことさんは、ここで「自分のこと探さない」という思いに至ります。
自分が誰であるかを、他人への「見え方」に委ねるのは、とても勇気のいることです。それが怖いから、みんな「本当の自分探し」をしたがるのです。
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