これはAIを搭載した「Skip Cart」なるもので、カート上で決済が完結するだけでなく、カート内の商品を分析してその客に合ったおすすめ商品やクーポンを表示したり、センサー機能によってスキャン漏れを検出することなどができるそう。
しかも、トライアルHDはもともと流通業向けのITシステムを開発したり、パソコンを販売していた企業だそうで、小売り事業を始めたら大成功した……という経歴があるため、このカートも自社で開発したといいます。
バックボーンを知ると、トライアルがほかのスーパーとは一線を画す“頭脳派理系集団”に思えてきました……。
【トライアル】の売り場をチェック!
入っていきなり惣菜コーナー
入口を抜けると、いきなり広大な惣菜コーナーが広がっています。「スーパーの惣菜は順路の終盤にあるものだ!」と思い込んでいたので、これにはド肝を抜かれました。
でもよく考えてみたら、最初に惣菜を買ってしまったら、客は野菜や魚といった料理の材料を買う気が薄れてしまいませんか? それってお店にとっては客単価を落としかねないのでは……と素人考えで思うので、トライアルがこの売り場の配置にした理由がとても気になります。
なお、トライアルは全店舗の業績分析を、ソフトウェア開発専門の子会社が担当しているそう。もしかしたら分析ソフトのAIが「ソウザイコーナーハ サイショニアルト イイヨ」と、人間には到底出せない結論をはじき出したのかもしれません……。
早くも型破りな雰囲気が漂うトライアルですが、惣菜に目を落とすと、どれも安い! 2人前はあろうかという「ナポリタン」や「ペペロンチーノ」は329円、大きな「厚切り三元豚のとんかつ」は399円、「海老カツ」は5個入りで329円……といった調子で、もはや同じ料理を作るより買ってしまったほうが安いです。
そんな中から、今回は299円の「三元豚ロースかつ重」と、大量に並んでいた299円の「特製のり弁当」を購入してみます。