小島慶子はアルゼンチン元大統領夫人・エビータと同じ
そんなコジケイだが、4月3日放送の『徹子の部屋』によると、今年2番目のお子さんが大学に進学したものの、離婚はやめたそうだ。お子さんの成長の喜びを分かち合えるのは、夫だけと気づいて、再び2人で、日本で暮らすことにしたらしい。コジケイは「人を許すことができるようになったのかもしれないです」と自己分析していた。
ようやくコジケイがモラハラ気質から脱却し、夫婦の問題も丸く収まったわけだが、一方で彼女ならではの“パワー”が弱まってしまったと思うのは私だけだろうか。
TBSに入社したコジケイだが、頭角を現したのはテレビではなく、ラジオだった。ラジオでブレイクし、影響力を持つようになった女性といえば、アルゼンチンの元大統領夫人、エバ・ペロンが思い出される。
田舎町で私生児として蔑まれて育ったエバは、美貌を生かして女優になる夢を抱いて、首都ブエノスアイレスに向かった。エバは役者としては大根だったが、ラジオドラマの才能があった。当時のアルゼンチンは国民の識字率が低く、多くの人の情報源がラジオだったことから、エバの知名度は高まり、ラジオ局と専属契約、ファンからはエビータ(かわいいエバの意味)と呼ばれて慕われた。
政情不安定な当時のアルゼンチンで、エバの恋人、ペロン大佐は労働者を保護する政策を打ち出し、人気を集めていく。貧しい人をターゲットにせよと勧めたのはエバで、ペロンの影響力を恐れた政権が彼を不当逮捕すると、エバは自分の番組でペロンを釈放すべきという巧みな演説を打ち、これに触発されて全国でデモが勃発。ペロンは釈放され、大統領となった。