◆プリン好き編集部員の運命を決めた「ドース イスピーガ(神保町)」
そして私、編集キタオカの運命を決めたプリンは、2017年7月にオープンした神保町のポルトガル菓子店「ドース イスピーガ」に。
名物はパステル・デ・ナタ(エッグタルト)。事前予約は先々まで埋まっており、当日分も早めに売り切れてしまうほどの人気だ。しかし、店主の高村美祐記さんはもともと製菓の勉強をしていたわけでも、ポルトガル菓子店を開こうと思っていたわけでもなかったという。
2004年~2005年までポルトガルに住んでいた経験から、帰国後もポルトガルと繋がる仕事をしたいという思いを抱いた高村さん。日本でポルトガルレストランに就職し、調理師免許などを取得していく中で、家庭的な設備でも作れて、自分で売れるものを考えた末、現在の「ポルトガルのお菓子」に辿り着いた。最初は自転車での行商からスタートし、2017年からは現在の店舗型に。
ちなみに、プリンの誕生は2008年まで遡る。北部の大学の学食で働く調理師のイザベルさんという女性が作る子供のころに食べていたような弾力のあるプリンのレシピが元になっているのだそう。
最後に、恥ずかしいが、「ドース イスピーガ」のプリンを初めて食べた当時の感想メモを抜粋してみよう。「しっかりした立ち姿。しっかりした重み。得られる満足感、プライスレス」はじまりのプリンはきっとどこかであなたを待っている。