◆理由②調理が簡単である

芽キャベツは、ベーコンやバターとの相性が抜群
芽キャベツは、ベーコンやバターとの相性が抜群
 どうやって調理したらいいのかわからないという人も少なくないでしょう。実はキャベツよりも簡単で、栄養損失なく仕上がるのは、短時間の電子レンジ加熱。

 芽キャベツを耐熱皿に入れて軽くラップをするか、湿らせたキッチンペーパーをかけて、600ワットで2分半加熱しましょう。鍋を使った塩ゆでの場合は、少量の水と塩を加え、フタをして蒸し煮にするようなイメージで4~5分間待てば完成します。

 シンプルに加熱した芽キャベツを食べみると、ほんのり苦味を感じるかもしれません。これが特徴でもあり、春野菜らしさでもありますが、苦手に感じる人もいると思います。ベルギー本場では子どもの苦手野菜としてあがるほどですから、工夫しておいしく食べられる料理を作りたいところ。そこでおすすめなのが、ベーコンとバターを合わせて蒸し煮にする方法です。

 タテ半分程度に切った芽キャベツと角切りベーコンを合わせて、少々の水と醤油を加え、バターを乗せた状態でフタをして蒸し煮にするだけです。ベーコンは芽キャベツのサイズに引けを取らないくらいのブロック感があっても良く、バターもお好みで加えてOK。4~5分温めれば完成です。

 お好みでこしょうやオリーブオイルを回しかけても良いでしょう。この組み合わせはパスタ料理としてもおいしいバランスで、麺と一緒に茹でて最後にベーコンやバターと合わせるなど、調理しやすいスタイルで取り入れればOKです。

 芽キャベツのシーズン(3月~4月が終盤)が終わる前に、もっと気軽においしく味わってみてはいかがでしょうか?

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12