◆「採血した血が、高価なバッグについたら……」と緊張

体外受精では、薬で排卵をコントロールをする「ホルモン補充周期」と、自然な排卵後に移植を行う「自然周期」という方法があります。

筆者が通院していた不妊治療クリニックでは、自然な排卵後に移植を行う「自然周期」がメイン。

「自然周期」は薬をあまり使用しない分、こまめに採血をして採卵に適したタイミングを取る必要がありました。

そのため、多い時は週に2~3回採血することもあったのですが、その度に緊張したのも事実。

病院の待合室にいる女性
それは注射が怖いからではなく「もし私の血が誰かの高価なバッグについてしまって、弁償することになったら……」と緊張してしまったからでした。それゆえ、隅っこで大人しく座っていたのを記憶しています。

その後、私は無事1回の採卵、移植で妊娠し、すぐに不妊治療クリニックを卒業することに。

周りがお金持ちだらけの空間は気を使うこともありましたが、富裕層向けのクリニックゆえのホスピタリティ溢れる丁寧な検査をしてくれたと思うので、今となっては通院して本当に良かったと思っています。

<文/みくまゆたん>

【みくまゆたん】

フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。

Twitter:@mikumayutan