◆待合室には、エルメスのバーキンやCHANELがズラリ…

病院
当時は、まだ不妊治療の保険適用制度がなかったころ。転院先のクリニックは「受精前の精子を検査して、染色体異常を少しでも減らす検査」など他にはない特殊な検査も多く取り扱っていることから、全体的に費用はやや高めの傾向でした。

そのせいもあってか、病院の患者は全体的に富裕層夫婦が多め。

なぜ、そう思ったかと言うと、待合室にはエルメスのバーキン、ボリード、エブリン、ガーデンパーティーをはじめ、CHANELのマトラッセ(現行にはないデザインが多かったので、祖母、母親のお下がりの可能性が高い)、ゴヤールのトートなどがズラリ。

エルメス エルパト
実際、100万円超の高額なバッグ・エルメスのバーキンを持っていた美女を待合室で見かけたことがあるのですが、次にその方を見かけた時は同じくエルメスのボリード(こちらも100万円以上します)を、その次は最初に見たのとは別のバーキンを……と、毎回別のエルメスバッグで通院。

「一体、あの美女は、エルメスのバッグをいくつ所持しているのだろう」と、気づけば待合室の人間観察、ファッションチェックが密かな楽しみになりました。