◆家庭的な夫の「不完全な家事」が気になってダメ出し
しかし、育ってきた環境の違いもあり、波子さんは航さんのどこか雑な家事が気になるように。例えば、洗濯の畳み方。あまりきちんと畳んでくれない航さんの畳み方が癇に障ったため、自分がしている畳み方に合わせてもらおうとコーチしました。
「夫は『教えてくれてありがとう。なーちゃんみたいに上手く畳めなくてごめんね』と謝り、翌日から教えた畳み方をしてくれるようになりました」
ところが、2~3日経つと、元の畳み方に戻り、波子さんはイライラ。そこで、航さんに「変な畳み方するから、シワになっちゃったんだけど。本当に洗濯畳むの、下手だね」と文句を言いました。その言葉を聞き、航さんは「ごめんね。なかなか覚えられなくて……」と平謝り。
しかし、夫の至らないところをひとつ見つけた波子さんは他の家事にも不完全なところはないかとチェックするように。料理中、航さんの後ろに立ち、「人参の切り方、そうじゃない」と指導したり、「煮込んでいる時に洗い物もしていくとスムーズに料理できるよ」とアドバイスしたりするようになりました。
「家事や料理を完璧にできるようになれば、自分がイライラする回数が減るし、友人にもっと自慢できる夫になると思ったので、育成してやろうという気持ちでした」