◆中学時代、周りから「縮毛矯正かけなよ」と言われた

――クセっ毛へのコンプレックスはいつ頃から持っていましたか?

シバタヒカリ:明確にデータとして残っているのは、小学校6年生の卒業写真です。もともと上に兄がいたため、当時はすごくボーイッシュな恰好をしていたんです。髪の毛を床屋で切っていたからなんだかパツっとしていて、スタイリングの仕方もわからないせいで、富士山にキノコ雲がかかってるみたいな感じでした(笑)。正直、あれはもう見たくない黒歴史ですね。

――小学生だとファッション関係を自分でどうにかするのは難しいですよね。中学校にあがってからはどうでしたか?

シバタヒカリ:中学に入った時にちょうど世の中が縮毛矯正の大ブームになったんです。直毛の子でもわざわざ縮毛かけて、真っすぐにするためのクシをポケットに入れてたくらい。

その時期に周りの女の子たちから「縮毛矯正かけなよ」とか言われたりして……たぶん、その時期が一番コンプレックスがすごかったと思います。

――ありましたね、縮毛矯正至上主義の時代! 私もそれくらいの時期にストパーかけて前髪ぱっつんおかっぱにしてたので、めちゃくちゃわかります。

シバタヒカリ:でも、その後に進学した高校が校則がない学校だったので、髪型の実験はいろいろできました。入学式の時点で金髪がいたり、文化祭でドレッドにする人もいる学校だったので、高校時代はあまり周りを気にしないでいられた気がします。

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――では、高校生以降はクセっ毛コンプレックスは解消されたのでしょうか?

シバタヒカリ:完全に消えたというわけではなかったですね。大学時代は縮毛矯正を繰り返していましたし。ちょっと伸びただけで根元はうねって毛先だけストレートみたいな髪型になってました。

――出掛ける前のヘアセットに異様に時間がかかる状態ですね。

シバタヒカリ:デートの時なんか、めちゃくちゃに早起きしなきゃしょうがない(笑)。なので当時の髪型は必死でアイロンをかけるか、全部まとめておだんごにするかの二択でした。だからあの頃の写真って、おだんごか髪をアップに結っているかしか残ってないんですよ。