はじめての出産は、分からないことだらけ。無事臨月を迎えても、不安が付きまといます。だからこそ周りの人には支えてほしいと思いますが、そうはいかないこともあるようです。
野々宮早紀さん(仮名・34歳)は、はじめての出産でひどい目に遭ったのだそう。
◆まさかの破水で緊急入院
「臨月までは順調に来て、あとはいつ陣痛が来るか待っている状態でした。ですが、ある夜、いきなり破水してしまいました。慌てて病院に行き、入院しましたが、待てど暮らせど陣痛は来ず…。あまり長時間破水したままだと感染症の危険があるとのことで、陣痛促進剤を使って出産に挑むことになりました」
深夜に入院し、朝まで1時間おきに胎児の心音をモニタリング。陣痛室は個室ではなく並べられたベッドにカーテンの仕切りがあるだけ。次々と陣痛に苦しむ妊婦さんがやってきては、出産して産声を聞き、緊張感が続きます。そして、一睡もできないまま、そして陣痛は来ないまま、朝を迎えました。