楽天の田中将大が、着実に“過去の人”になりつつある――。2013年に24勝0敗という驚異的な成績で楽天を日本一に導いた田中は、その実績を引っ提げてヤンキースと7年1億5500万ドル(当時のレートで約160億円)で契約。メジャーでも7年で78勝と、その実力を見せつけたが、2021年の日本球界復帰以降は物足りない成績が続き、今季は2軍スタートと出遅れた。また11日には「最近の登板はなし、白紙に」と同球団の永井投手コーチの談話を各メディアが報じている。

「2020年のオフ、ヤンキースとの契約が切れた田中は、新たにメジャーの別のチームと契約を結ぶものと思われましたが、選んだ行き先は古巣。楽天は日本球界最高となる年俸9億円(推定)を用意し、三顧の礼でかつての大エースを迎えましたが、2021年は4勝に終わると、その後も9勝、7勝と実力を発揮できず、年俸は復帰当初の4分の1近くまで下がりました。ここ3年のピッチングを見ると、球速こそ落ちていないものの、決め球のスライダーやスプリットの神通力が消え、制球力も落ちています。田中はこれまで日米通算で197勝を上げており、名球会入りまであと3勝ですが、オープン戦で調子が上がらないまま2軍スタートとなったばかりか、投げるのも難しい状態であることが11日に分かりました。今季の200勝達成が危ぶまれる状況になっています」(週刊誌スポーツ担当記者)