◆日本のマックメニューの魅力とは?
日本のマックはそもそも割高感が低いことはわかりました。
それをふまえつつ、日本ならではのオリジナルメニューを見ていくと、魅力的なメニューが充実していることに気がつきます。その筆頭が、「サムライマック」。
食にこだわりを持つ大人向けに、肉厚パティと“和の味わい”をコンセプトに開発されたプレミアム商品。これが550円だと考えると、とたんに魅力的にうつる可能性もあります。
また、スイーツにおいても楽しさとおいしさを兼ね備えたユニークなメニューを発見することができます。その例が、マックフルーリー小枝(350円)。同類商品を外で探していくと、マックならではの商品力やコスパが肯定的に感じられるかもしれません。
値上げという現象は同商品の前後で比較するため、値上げのたびにネガティブな印象がつきまとうことも否定はできません。
しかしながら価格上昇だけに翻弄されるとストレスや不安も生まれますから、値上げをきっかけとして、「自分がどの商品を本当に買いたいか?」というシビアな選択眼を磨いていくことに注力することで、マクドナルドのメニューや価格が研鑽されていくのではないでしょうか。
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12