◆ビッグマックの価格で見る、日本におけるマックメニューの安さとは?
食料品の価格高騰は日本だけに起こっていることではありません。原材料費、光熱費、流通費、人件費等の上昇が要因となり、世界中で起こっている現象とも言えます。まずはそれをふまえつつ、世界中で販売されている「ビッグマック」の最新価格を見ていきましょう。
このデータから見ていくと、各国におけるビッグマック単品の価格は、
アメリカ…5.36ドル(日本円換算で約689円)/BMI(ビッグマック指数):0
韓国…4900ウォン(日本円換算で約515円)/BMI:-26.0
シンガポール…5.9シンガポールドル(日本円換算で約581円)/BMI:-16.6
ユーロ圏…4.86ユーロ(日本円換算で約688円)/BMI:-1.4
日本…450円/BMI:-34.9
※日本以外は英経済誌『The Edonomist』公式サイトより2023年1月の数値を引用。日本は執筆時(値上げ後)の価格とレートでBMIを算出。
そうです、日本がダントツに安いことに気がつくはずです。ここで注目したいのはBMIという数値。これは世界的な経済誌『エコノミスト』が、年に2回発表しているビッグマック指数(The Big Mac Index:BMI)のことで、アメリカを基準(0)として数値が算出されています。
ビッグマックは世界の多くの国で販売されていますが、材料や調理法などがほぼ共通で基本的に同じ商品ですから、この数値を見れば各国の物価水準がわかると言われています。つまり、BMI値が高い国ほど、買い物をした時の割高感が強いということになります。日本のBMIはマイナス34.9です!
この状況をみて、「日本はそもそも安いんだから……」と、皆さんに説得するつもりはありません。世界動向を客観的にとらえたときに、日本に住む自分がマクドナルドの商品を買いたいかどうかを今一度、冷静に考えてみる良いきっかけになると思います。