◆必死で謝ってゆるしてもらうも……

必死で謝ってゆるしてもらうも……
 飲み会の席では、けっこう毒舌で話してしまったものの、「顔だけで付き合ってるわけではない」と弁明した浅井さん。

「まさかの毒舌が伝わっていて、すごく焦りました。彼には『飲み会で彼がイケメン自慢なんて恥ずかしいじゃない? だから面白おかしく話しちゃったんだよ、ごめんね』と必死で謝りました」

 必死で説明すると、彼はなんとか納得してくれたようです。その後しばらくしてその彼とは別れてしまったようですが、さすがイケメンの彼は、浅井さんの周りの人の記憶に残っているようです。

「彼を見たことがある友達と会うと、必ず『そういえばイケメンの彼、いたよね』と元カレの話題が出るんです。やっぱり『イケメン』の印象って強いんだなぁと改めて思いました」

 いまはイケメン、まではいかない彼と仲睦まじくお付き合いしている浅井さんですが、周りに聞かれてときどき彼とともに、このエピソードを思い出すそうです。世間って、狭いもんですね。怖い怖い。

―シリーズ「年末年始・帰省のトホホ」―

<文/塩辛いか乃>

【塩辛いか乃】

世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako