◆①鍋=節約料理にならない

 市販モノの価格を見てみると、安いものでも200円を超えるものが主流。こだわり系になると、300円台、400円台とそれなりの価格に……。つまり、スープを買うだけでそれなりの経費がかかり、本来は鍋の強みであるはずの節約料理にはならないのです。

 しかもこだわり系のスープを買うほど、具材にまでこだわりたくなり、気がつけば高級肉や魚を選んでいることも珍しくはありません。

◆②一袋では足りず、分量調整が難しい

 食べる人数が増えると、市販スープは1袋では足りません。この悩みは3人以上になると、多くの人が経験することでしょう。

 4人以上の家族であれば、必ずや2袋買うことに。そもそも自宅の鍋にピッタリ量の商品を探すのも一苦労になります。

 また、味付けを市販モノに頼るあまり、スープが足りなくなって追加で味付けをしたいときに、何をどのくらい足したらよいかわからない状況にも陥ってしまいます。トマト系、キムチ系はその典型かもしれません。

◆③風味が弱く、味が濃いことも。味の調整がしにくい

 レトルトカレーを想像すればわかりやすいと思いますが、常温でのレトルト商品は高温加熱殺菌などの工程によりどうしても風味が落ちてしまう弱点が否めません。

 そのため、調味料が持つ本来の香りや風味を味わいたい場合は、結局味の調整が必要になることも。お取り寄せで人気の冷凍保存タイプのもつ鍋などは例外として、味にこだわりたい人にはやや物足りない可能性があります。

 またチーズ・クリーム系の場合、全体的に味が濃いケースが多く、鍋の具材本来の味をシンプルに味わいたい人には嬉しくないことも。

 もちろん市販スープに助けられることはたくさんあると思います。忙しいとき、珍しいテイストや名店コラボを楽しみたいときなど、多々あるはず。

 つまり理想的には、自作と市販モノの両方を使い分けられたら最高ではないかと思うのです。そこで次に、自作スープを作る場合にオススメしたい、我が家で大人気の超簡単コク旨スープの作り方をご案内してみたいと思います。