◆セックスレスの夫と濃厚不倫相手、2人いてほしかった
「ケンと知り合ってからの私は、前より外出が増えていました。でも、スタイリストですから、もともと外出が多くて不規則な仕事。それに夫は、私の仕事や友人関係を詮索(せんさく)する人ではないんです。
私たち、仲はいいけど、日々の暮らしはそれほど一緒じゃなかったんですよね。彼も仕事が忙しいから、毎日家でご飯を食べるとも限らない。私は私で、泊まりの仕事もある……なので、不倫を隠すのはすごく簡単なことでした」
それにもう、夫とはすでにセックスレスだった。そういう要求をされることもない。今考えてみると、もしケンと会っていた頃に夫から要求されていたら、なにか理由をつけて断っていたかもしれない。
「私たちもの場合は、もともとセックスレスだったことで、喧嘩もせずにいられたし、不倫もばれにくかったのかもしれません。人間としては信頼していましたので、心穏やかに一緒に住んでいられたのです」
当時のカリンさんは、とにかく仕事は上り調子。ケンという、身体の相性のいい魅力的な男子を見つけて毎日が楽しい。夫との安定の関係も続いていて、“すべてが自分にとっては必要”と感じていたそうだ。