◆仕掛けた罠にハマったA子さん
「なんていうんですかね…ゴミといっても、こっちは一応いろんな思い出を感じながら、一つ一つにさよならを言って手放しているんです。それを意図も簡単に持って行かれて、この気持ちわかります? なんとなく複雑な思いがするんですよ…」
気が済まない純子さんは、粗大ゴミ泥棒を阻止しようとある罠を仕掛けたのでした。その方法は、夫が例のバンコク旅行の際に騙されて買ってきた超ハイブランドの偽物のハンドバッグを、透明のビニール袋に入れゴミ置き場に置くというもの。
「Aさんはゴミ置き場を双眼鏡で見てるんですかね? ものの数十分後にはそのバッグは跡形もなく消えていました。びっくりしたのは、その日の夕方に近所のスーパーに行ったら、少しよそ行きの格好をしたよそ行きの格好をしたAさんが早速そのバッグを手にして歩いていたんですよ! もうびっくりして声も出ませんでした」
純子さんは興奮気味にそう語ってくれました。