◆ゴミ持ち去りの意外な犯人

 そんなある日、前日にゴミ置き場に出したはずの粗大ゴミが無くなっていることに気づいた純子さん。収集は明後日のはず。娘が生まれた時に買った真っ赤なベビーベッドや、当時流行っていたベビーカーなど、結構目につく粗大ゴミだったそうです。

ゴミの持ち去りに気づく、意外な犯人とは
ゴミ置き場(純子さん提供写真)
 その後も同じようなことが何度かあったので、ゴミ出し後に窓から観察するようになりました。すると早朝、純子さんがゴミ出した後に現れたのはなんと向かいのマンションのAさんでした。ゴミ袋を素早く手に取って、持ち帰っていくのを目撃してしまいます。

「Aさんは地元の主婦の中心的存在で、ハイブランド品の自慢に生きがいを感じているような人だったんですよね。だからまさかそんなケチくさいことをしているなんて思わなくて驚愕でした」

 苦笑しながらそう語る純子さん。Aさんのことはそれ以前からなんとなく苦手で、自分から接することはあまりなかったそうです。

「その後さらに驚くことがあって…なんと夫が処分したはずの古着をAさんの娘が着ているところを見たんですよ。慰安旅行でバンコクに行った時に買った珍しい柄の古着なので一発で分かりました。えー!って感じですよね…」