「あるってなったら、やっぱり出るわな」
出るんすか……! 喜びと絶望とが混じったような表情で、大谷が小田の目を見据えた。小田が出場することは、予選の勝ち上がりの難易度がひとつ上がるということだ。
小田は「決勝行けるとは思ってない」「間に合うわけない」と繰り返した。それでも、出るのだという。
「ラストイヤーがなかったやんか、俺らって。それも味わっていいんかなって。最後1回だけ出て終ろうかなと思うけどね」
2回戦で負けようが、3回戦で負けようが、小田にとってこれが最後の『R-1』になる。
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