お次はポストから。俳優の小林旭(85)は最近、ゴルフの中継以外にテレビをほとんど見ないといっている。
「昨今のテレビは吉本興業をはじめとするお笑いばかりで、“安かろう悪かろう”の世界になってしまった。スッポンポンになってお盆で前だけ隠して笑いを取るような輩がいるけど、あれは芸でもなんでもない。ただの酔っ払いの腹踊りだ。それで金をもらおうなんて、恥ずべきことだ。
昔よりタレントのギャランティが安くて使い勝手がいいから、テレビはどんどん彼らを起用する。目立つことばかり考えて、人間性もなければ美学もない。ああいうキャスティングを見直さない限り、テレビは立ち直らないだろうね。
俺も『徹子の部屋』テレビ朝日系)とか、テレビからのオファーはちょくちょく来るけど、断ってる。スタジオで中身のないお喋りをしても、視聴者に響きはしない」
こうした古き良き時代の生き残りの俳優の言い分を、たまにはテレビ局の人間も真剣に聞いてみる必要があるはずだ。
文春の宝塚追求第13弾。今回はファンクラブ(FC)の不透明な金の問題を追及している。
宙組の松風輝は6月11日付で組長に就任したそうである。そこですぐにファンクラブを発足させ、入会金は2000円、年会費は8000円で、会員の特典は松風とのお茶会や食事会への参加ができるという。
「FCに入る最大のメリットは、入手困難な良い席を取り次いでもらえること。松風ら幹部上級生のファンクラブに優先して、劇団からチケットが割り当てられるのです」(FC関係者)
文春が入手したのは同会からのチケット申し込み用紙で、宝塚大劇場公演「PAGAD/SkyFantasy!」。
そこにはこういう一節があるという。
「お花代SS席一枚につき一万円以上・S席一枚につき三千円以上をお願い申し上げます」
お花代とはチケット取り次ぎへのお礼の気持ちとして渡す金銭を指すそうだが、このお花代は脱税の温床といわれてきたそうである。
「一九年に元トップスターの母親がFC運営によって得た一年間の所得一億千七百万円を申告せず、約四千八百万円を脱税。所得税法違反で有罪となったことがあった。ご祝儀扱いだとしても多くのファンから金を受け取っている場合は非課税にならない」(同)
劇団もこのことを見て見ぬふりをしているのではなく、知っていて煽っている節があるというのである。
「実際は生徒にチケットノルマを課し非公認のFCに大量のチケットを割り当てている。劇団が『(別のFCの)〇〇さんから〇〇枚申し込みがありました』と煽ることもありました。
FCを利用し、連日満員御礼を繰り返し、莫大な利益を上げていながら、無関係を装うのです」(知人)
宝塚は今年110周年を迎えるそうだが、こうスキャンダル続きでは、大々的に祝うわけにはいかないだろう。