明けましておめでとうございます。
新年早々、北陸地方を襲った大地震はおとそ気分を吹っ飛ばした。
テレビを見ながら、被害の大きさに驚き慄き、いつかは必ず来るであろう首都圏大地震を思い、眠ることができなかった。
2日には、JAL機と海上保安庁の飛行機が衝突し、炎上する現場をNHKのカメラが写し続けた。
もし、ひとりでも乗客が取り残されていたら、そう思いながらテレビ画面を見続けた。
幸い、乗客、乗組員全員脱出できたと一報が入った時、思わず大きく深呼吸をした。まさに奇跡であった。
私は、1995年を思い出していた。1月17日に阪神淡路大震災が起きた。その衝撃も収まらぬうちに地下鉄サリン事件が起こり、オウム真理教問題が深刻な社会問題になった年である。
あのような社会不安が再び起こらないだろうか。ただでさえ、派閥の裏金問題で長い間の腐食の構造が明らかになり、もはや政権担当能力を失ってしまった自民党が、混乱に拍車をかけることになりはしないか。
下がり龍ニッポンが、更なる没落を始める年になるのではないか。
もはや新聞、テレビに警鐘を鳴らす力はない。こうした時代こそ、週刊誌の役割である、「現実をありのままに伝える発信力」が必要になると、私は思っている。
1995年は「週刊誌の時代」だった。世の中が混迷した時こそ週刊誌の出番であるはずだ。
現代、ポストは週刊誌であることをやめ、新潮も休刊の噂が止まらない。だが文春一誌でいいはずはない。今こそ、週刊誌の原点に立ち返り、新聞、テレビにできないことをやってみせようではないか、週刊誌諸君!
では早速いこう。
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