ザ・セムは非常にカバー力が高く感じられましたが、色のトーンをもう少し落としたほうがよかったのではないかという印象を持ちました。ツールや指ではなく、ブラシのほうが適しています。ただ、指付けしてもストレッチ性に優れ、ヨレたり、小ジワに入り込んだりしにくいのは好印象でした。

 セザンヌもストレッチ性に優れているので、ヨレや小ジワなどには強い印象でしたが、カバー力は他の3品と比較するともう少し欲しいという印象を持ちました。

 今回の検証結果を踏まえると、指付けなら資生堂が最も筆者のシミや肝斑のカバーにはぴったりでした。しかし、カバー力とモチの良さを追求するならザ・セムも非常に優秀で、ブラシ使いがおすすめです。

 今回の検証は商品に優劣をつけるものではなく、4品ともシミや肝斑などのカバーに優れた商品であることに変わりはありません。シミや肝斑の濃さ、肌色などによって結果は異なる可能性があります。また、今回はあえて素肌にコンシーラーのみを使って検証しているので、ファンデーションを塗るともっと目立たなくなると言えます。ひとつの検証結果として参考にしていただけますと幸いです。

<文・撮影/遠藤幸子>

【遠藤幸子】

美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:@sachiko_en