NHK朝ドラヒロインに選ばれた髙石あかりの、おそらく地上波最後の暴れっぷりを堪能しましょう。
『サザエさん』一家と違い、成長する生身のちさまひ
最終回は『ベビわる』コンビを復活させるとは思いますが、テレビシリーズを通してキャラクターは大きく成長し、実社会でも俳優として大きく飛躍した髙石あかりと伊澤彩織が今後もコンビを組む機会は限られてくるでしょう。
半世紀以上も続くテレビアニメ『サザエさん』(フジテレビ系)のサザエさん一家と違い、生身の彼女たちはさまざまな体験を経て、どうしようもなく成長を遂げていきます。少なくとも、社会に出て間もないモラトリアムな女の子2人組という設定の『ベイビーわるきゅーれ』をそのまま続けることは今後はできないはずです。
第7話では、ちさまひに「死亡フラグ」が立ちました。テレビシリーズでのちさまひの死別によるコンビ解散はさすがにないと思いたいのですが、こちらの予想を常々いい意味で裏切ってきた『ベビわる』なので、来週放映の最終回も何が待っているか読めないものがあります。
ここまでの人気シリーズになったので、当然ですが『ベビわる』劇場版完結編が企画されると思われます。しかし、進化し続けている『ベビわる』は、もう後戻りすることはできません。『ベビわる』の続編があるとすれば、これまでのようなお気楽モードのものではなくなるのではないでしょうか。
インディーズ映画界の無名監督から『ベビわる』の成功で一躍、Z世代を代表する映像クリエイターとなった阪元監督。自身の代名詞となった『ベビわる』に、どんなフィナーレを用意しているのか気になります。大人になったちさまひのラストバトルに注目です。