コニーが引き続き登場することで、1作目と2作目のつながりはより強くなりましたよね。
フレッド:うん。今作ではローマの秩序が崩壊しかけていて、社会はとても暗い時代を迎えているけど、コニーが演じるルッシラを見ていると、前作から今作への壮絶な時代の変化を経験してきた苦労が演技からも見て取れるんだ。彼女はまさにこの物語の中を生きていたよ。
いつも一緒にいた猿のドンドゥスとの共演はいかがでしたか?
フレッド:オスの子猿であるドンドゥスを演じたのはシェリーというメスの子猿なんだけど、なんと彼女にとって今作が初めての映画撮影だったんだ!僕は自分の演技と向き合うだけでなく、シェリーとの演技にも向き合う必要があった。ごはんをあげたり散歩したり、セットを一緒に回ったりしながら、お互いの信頼関係を築いていったよ。つまり、ポールがグラディエーター・トレーニングをしている間、僕はモンキー・トレーニングをしてたってわけ(笑)
カラカラ役として、目の前で複数のバトル・シーンを目撃したと思いますが、特に印象に残ったバトル・シーンはどこですか。
フレッド:(ルシアスたちが)サイと戦うシーンだね!そのシーンで、僕は初めて行うタイプの撮影に度肝を抜かれたんだ。本当にびっくりしたよ。
フレッド:普通ああいうアクションシーンは、いくつかの戦闘シーンやそれに対する他のキャラクターのリアクションをそれぞれ別で撮影して、それを編集でつなげて作り上げていくんだ。でもリドリー・スコットは混沌(カオス)の指揮者みたいな人だから、そうしなかった。彼は、物語のとおり本当に全部を同時に行い、同時に撮影すると決めていたんだ。大量のカメラが同時に撮影をしていて、僕がロイヤルボックスで演じている一方で、ポールたちはコロセウム内で戦いを演じている。そんな撮影が何回も行われたよ。