あわせて実践すべき「定額積み立て」と「長期運用」
「分散投資」とあわせておさえておきたいキーワードとして「定額積み立て」と「長期投資」の2つを紹介しておこう。どちらも分散投資と組み合わせることで、より一層リスクを下げ、リターンを安定させられる重要な投資手法である。
毎月など定期的に一定金額を積み立てて投資していく「定額積み立て」はつみたてNISAが始まったこともあり、今後さらに注目される投資手法だろう。この手法をうまく活用すれば市場の下落時にもメリットを享受できる。市場下落時にも定額分だけ買い増していれば、その分だけ「量」を増やせるからだ。そしてこの「量」が市場好転時に多くのリターンを生み出す源泉になる。
定額積み立て投資をする上でのポイントは、価格が上がろうが下がろうが常に「一定額」ずつ投資することだ。それにより価格が上昇している局面では極端な「高値づかみ」を回避しつつ、価格下落局面で一気に量を買い増して価格反発時に大きなリターンを得るための量を確保できる。
もう一つのキーワードである「長期運用」も初心者の方にはぜひ実践していただきたい手法だ。長期で運用するほど最大収益率と最小収益率の差が狭くなる。運用期間を長期に設定することで、ハイリスク・ハイリターンの不安定な運用を回避することができる。
分散投資そして先に見た定額積み立てと、長期運用を組み合わせることでよりリスクを抑えた、安定した資産運用が可能になるのである。
資産運用に「絶対」はない
資産運用の世界では「これをしたら絶対に儲かる」というような安易な話はまず存在しない。そのような聞こえのいい、うまい話を探そうと努力するのではなく、現実的にはいかにリスクを抑えつつ求めるリターンを得るか、ということを考え続けることが重要だ。
ここで紹介した分散投資という投資手法は、安定したリターンをなるべくストレスのないかたちで得ようと考えるすべての投資家に広くおすすめできる。特にこれから資産運用を始める初心者なら必須の手法といえるだろう。
文・ZUU online編集部/ZUU online
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