◆立場の異なる2人の“再起”の物語
かつてチャンピオンになる夢を諦めた元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)は、アメリカでホテル経営者として成功したものの、不完全燃焼の心を抱えて帰国する。
そんな広岡が出会ったのは、不公平な判定負けに怒りを募らせ、ゼロからもう一度ボクシングを教えてほしいと願う青年・黒木翔吾(横浜流星)だった。
まず、立場の異なる2人の“再起”の物語として面白い。心臓に病を抱えている広岡は頑なに師匠になることを拒もうとするが、それでも翔吾は「俺も先なんかない。今しかないんだ」と弟子入りすることを熱く訴える。
初めこそ水と油、相性が悪く思える2人が共にボクシングで「何かを掴み取る」ドラマが始まるのだ。
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