説明するまでもなく、鉄板で焼き上げるだし巻き玉子は「ヤオコー」発でその他スーパーにも広がった一大コンテンツですし、米については、セブンと同じといわれて魅力を覚える人がどれだけいるのか……。「デパ地下」レベルをアピールするスーパーこそあっても、「コンビニ」レベルを声高にする店はほかに知りません。

 また、新しくなったパッケージデザインやロゴを店頭で見たとき、確かに「シュッとした」とは思ったものの、「おいしそう!」という気持ちは特段高まりませんでした。

シュッとしたロゴとパッケージ(写真:サイゾーウーマン)
ヨークデリの商品(写真:サイゾーウーマン)

 白くて四角いロゴが紀伊国屋の惣菜に使われているものと似ていると思うのですが、筆者だけでしょうか。

紀伊国屋の惣菜パッケージ(写真:サイゾーウーマン)

 そんなヨークデリは、8月末時点で約270品目を展開していて、惣菜分類の売上はブランド発売前と比べて105%伸びたとのことです。

【イトーヨーカドー】2018年開始の冷食PB「イーズアップ」が良品

イーズアップ販売スペース(写真:サイゾーウーマン)

 イトーヨーカドーはこのヨークデリのPRに非常に熱心なようなのですが、ヨークフーズのそこそこヘビーユーザーの筆者としては、「イーズアップ」こそ、ほかと差別化できる価値あるシリーズだと思っています。

 18年9月にスタートしたイトーヨーカドーの冷凍食品PB「イーズアップ」は、開始当初、フライパンで調理するようなミールキットなどを主力に見据えて展開していたようですが、現在はレンジアップの商品のみになっています。23年2月下旬からは、セブン-イレブンでも数品を販売しているとか。

 イーズアップのなにが魅力かといえば、容器でもロゴでもなく、純粋に味とコスパ。聞いたことのある有名店が監修した味が、429円〜753円で楽しめるんです(監修商品以外も展開しています)。