イトーヨーカドー(写真:サイゾーウーマン)

 閉店のニュースばかりが報じられるイトーヨーカドー。そんな中にあって、今年5月には惣菜を強化すると発表、「ヨークデリ」という惣菜ブランドを立ち上げて積極的にPRしています。しかし一方で、2018年スタートのPB商品は? 

目次

・【イトーヨーカドー】惣菜ブランド「ヨークデリ」の迷走感
・2018年開始の冷食PB「イーズアップ」が良品
・ヨーカドーに求めれらるニーズに特化した商品

【イトーヨーカドー】惣菜ブランド「ヨークデリ」の迷走感

 閉店ラッシュ、ネットスーパー事業撤退などが報じられるイトーヨーカドー。10月頭には、親会社のセブン&アイホールディングスからヨーカドーをはじめとした食品スーパーマーケット事業などが切り離されることが明らかになりました。

 風向きが良いとは言えない昨今、ヨーカドーが特に注力しているのは「惣菜」です。2024年5月から「ヨークデリ」という惣菜ブランドがイトーヨーカドー・ヨークフーズ・ヨークマートの各店舗にて展開しています。

店頭での掲示(写真:サイゾーウーマン)

 イトーヨーカドーの惣菜コーナーは、これまで複数のブランドを展開してきたことで、容器などが統一されなかったそう。そこで、「ヨークデリ」という一貫したブランドを立ち上げ、ロゴ・容器などをセブン&アイグループのPBセブンプレミアムでブランディングを手掛けるクリエイティブディレクター佐藤可士和氏が監修。「素材から味、容器まで徹底的にこだわり」毎日食べたいおいしさをコンセプトに「ヨークデリ」をスタートしました。

 味や素材へのこだわりとして、鉄板で一つひとつ焼き上げる「だし巻き玉子」、セブン-イレブンの「おにぎり」と同じ「八代目儀兵衛」が監修したお弁当のお米をアピールしています。

 しかし、ここまでの動きを見ていて迷走感を覚えずにいられません。食品スーパーにおいて惣菜が花形であることは間違いありませんが、だし巻き卵、米へのこだわりを強調したところで、正直「いまさら?」と感じる人がほとんどじゃないでしょうか。