私はというと、当初は渡航のタイミングで現地採用の仕事を探して働くつもりでした。しかし移住の理由の一つは、生活を変えて子どもと向き合う時間をしっかり取ることだったので、共働きが継続するとそれが叶わないと感じ、やめました。現在は、一旦キャリアを中断し子どものサポートをしながら専業主婦をやっていますが、帰国後は、もう一度同業種での就職活動を行う予定です」

◆子どもの英語力向上のために海外教育移住へ。じゃあ親は?

さまざまな文化・宗教に触れられるペナン島
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 ねこ田さんはもともと帰国子女というバックグラウンドのため、英語学習で苦労したことはないそう。移住生活においても不自由ない語学力を持っています。海外教育移住のハードルとして言われることの一つは、親の語学力の問題です。

 筆者もいつか海外へ教育移住をしてみたいなと夢を描きつつも、自分がまったく英語ができないため、準備も含めて現実的ではない気がしています。この問題をぶつけると、意外にも「親の語学力はなくても大丈夫」と力説します。

「周りにも、親御さんの語学力ゼロで移住してきた家族が多くいます。手続き関係が心配ならばエージェントを頼ることもできますし、現地入りした後も一定期間サポートを申し込むこともできます。またエージェントに頼らずともネット上にはたくさん情報がありますし、オンラインでのやり取りはGoogle翻訳で乗り切れます。

語学力ゼロと言いつつも彼女たちのコミュニケーションを見ていると、語学力よりも”パッション”で乗り切っているなと感じますね。皆さん独自のやり方を編み出していて、例えばChatGPT(AIによるテキスト生成ツール)を使ってコミュニケーションを取っている方もいます。大事なのは英語が話せることよりも、どんどんコミュニケーションを取ったり人と繋がったりしていく勇気だと感じさせられます」

◆ママ友コミュニティはどんな感じ?