ほかにもデンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、ペドロ・パスカル、双子の皇帝たちなど、すばらしい俳優・キャラクターがそろいましたが、キャスティングについてはどのような思い出がありますか。

プルス:ひとりひとりの配役にたくさんの思い出があるけど、まず言えるのは、我々は幸せなことに、すばらしいチームになれたということ。(リドリー・スコット監督の過去作である)『アメリカン・ギャングスター』のデンゼル・ワシントン、1作目から続投してくれたコニー・ニールセン、それにペドロ・パスカルといったレジェンドたちもいれば、ドラマシリーズで頭角を表したジョセフ・クイン&フレッド・ヘッキンジャーという有望な若手俳優たちもいて…セットではなんだか家族みたいな気分で幸せだったよ。

プルス:もうひとつシェアしたい記憶があるよ。撮影終盤のある日のこと、空っぽのコロシアムをコニー・ニールセンと一緒に歩いたんだ。1作目でもルッシラ役として出演していたコニーと、続編を撮影するためにコロセウムを歩く日が来るなんて誰も予想できないよね。コニーは歩きながら、1作目のすばらしい思い出を語ってくれたよ。彼女も「25年ぶりにコロセウムに戻るなんて…」と話していたな。リドリーはいまだにトップクラスの監督として続編を手がけ、撮影のジョン・マシソンも、美術担当のアーサー・マックスも、衣装デザイナーのジャンティ・イェーツも一緒に戻ってこれた。そんな感慨に浸りながら歩いていたら、コロセウムの向こうで太陽が沈み始めたんだ。空っぽのコロセウムと沈む夕日。想像できる?人生でも最大級に感動的で、圧倒的な絶景だったよ。あの瞬間の一部になれたなんて幸運だ。

マイケル・プルス ©tvgroove

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