イベントのホームページによると、ゲームで使うのは0.2gもしくは0.25gのバイオBB弾に限定され、当日の注意事項として「駐車場から旧庁舎までは徒歩で移動。その際、迷彩服は着用したままでの移動ですが、エアガンはバッグやガンケースなどに入れ、エアガンが露出しないようお持ちください」などと近隣住民に迷惑がかからないように呼びかけられている。
ところが、これを報道で知った市会議員や市民グループなどから「サバイバルゲームや企業を批判するつもりはないが、戦争を想起させることで、公共の建物でやることではない」「島田市のためにならない」「議会や市民を無視して決めるのはおかしい」などとして中止を求める要望書が複数提出された。
要望書を提出した森伸一議員は、テレビ番組のインタビュー取材で「ガザやウクライナで戦闘が行われている時に、それを連想させるようなものを庁舎の解体イベントとしてやっていいものかと非常に疑問に思いました。市民みんながよかったというような送り方をしていただきたい。今の方法(※サバイバルゲーム)はそうはならなくて、後々に大きな悔いを残す形になると思うからやめてもらいたい」と中止を要望した理由を訴えている。
これに対して、島田市の萬屋正副市長は「スケジュールの制約があり、議会や市民と話をせずに決めてしまったことは認めます」とした上で、サバイバルゲームを広義でスポーツと位置付け、市の知名度アップにもつながるとして、イベントを中止しないと明言した。すでに旧庁舎は水道・電気・ガスが止まった状態だが、そんな中でも今回のイベントで貸出金として数万円が市の収入になることから、資産の有効活用として「適正」と判断したという。
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